らかぁ4挺

4行日記

36冊目

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)

会社の先輩が読了していたのでテコ入れで着手。本書では、映画化された5編をセレクトだそうで。各短編について一言レビュー。本ネタは割っていませんが、他の部分でネタバレがあるので、一応伏せておきます。
カザリとヨーコ:一番難解だった
SEVEN ROOMS:一番異質だった
SO-far そ・ふぁー:一番鮮やかだった
陽だまりの詩:一番面白かった
ZOO:一番締まっていた
うーん、無理矢理「一番○○だった」で統一しようとして破綻がちらほら。とにかく言いたかったのは、乙一のテーマと小生が信じて疑わない、ネガティブの根幹は深夜ラジオだったんだなぁと、対談を読んで実感。
あと、陽だまりの詩は単なる個人的な理由です。これ書いていいのか微妙なところですけど、乙一のSFってのはかなりサプライズでした。コミックファウストでの舞城王太郎のラブコメくらい。しかも作風とすごいマッチして、一般的なSFと一線を隔していて、すごい新感覚でした。説明が極力押さえられていて、それで十分にその独特の世界観を伝えてくる、あー乙一はやっぱり短編の人なんだなぁと再確認。