らかぁ4挺

4行日記

94冊目

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

究極の猫小説、ではなくて、今更語るまでもない名作SF。ですが、小生は読む機会がなかったので、やっと読みました。

やっぱり名作はすばらしい。特に感じたのは、読了後の爽快感。爽快感という言葉は、この小説のために作られたんじゃないかというほど。その他にも、軽快な語り口など魅力がいっぱい。
本作は、当時の近未来、つまり現在よりちょっと前の時代描写が出てきます。これについて、未来予知の的確さを指摘するつもりはないです。だってあくまで小説だもの。だけど、やっぱり気になってしまいます。で、比べてみると、基本的に作中のレベルまでは発展していないけれど、コンピュータ、インターネットについて言及されていなかったなぁという印象。そう考えると、PCとネットの普及ってのは急速に発展したんだなぁと実感しています。