らかぁ4挺

4行日記

2007ベスト

ライトノベルから。

ロクメンダイス、 (富士見ミステリー文庫)

ロクメンダイス、 (富士見ミステリー文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

ベストといいつつ3冊。銀盤とロクメンは今年の本じゃないですけど。


銀盤〜は、作者の気迫の籠もった一冊。実際は8と9はつながっているので是非セットで。
というか、シリーズ全部読んでも損はないと思います。


ロクメン〜は、未だによくわからないんですけど圧倒された作品。他の中村九郎作品は、わからない要素が多くて混乱していますが。いや、本作も混乱しているか。
とにかく、小説、いや、ライトノベルじゃないと出せない九郎ワールドを見せてくれたのに感服。


人類は〜は、田中ロミオの小説デビュー作、とはいっても、シナリオはたくさん書いているので、新人というにはどうなのかなぁ。作風としては、氏の得意なSFをベースにしているけれども、ゆるーい感じの世界。でも、その中に鋭いメッセージを込めて、でもゆるーい世界を表現しているのが見事としか言いようがありません。

一般から。

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

インシテミル

インシテミル

サマーバケーションEP

サマーバケーションEP

こちらも3冊。西尾維新を一般に入れるとたたかれそうですけどww


りすかは、西尾維新のシリーズものとしては一番好き。で、次が最終巻ということでショックを隠しきれないんですけど、いつかは終わりが来るってことで。
魔法をSF的に表現するところは、ファンタジーよりSFが好きな小生にはツボ。


インシテミルは、米澤穂信の新境地かな。氏の作品、全部読んでいるわけじゃないけど、今までの作品とは違うにおいがした。容赦がないというか、救いがないというか。とはいえ、新本格へのアンチテーゼという意味では、ある意味、これからの世界に希望を見出せるというか、そんな感じが
しました。


で、全体で今年一番にあげたのが、サマーバケーションEP。昨日聞いた文化系トークラジオLifeでも絶賛されていましたが、とにかく面白い。人外の敵と戦うわけでもなく、世界の中心で叫ぶわけでもないのに、この圧倒される感じはなんでしょう。それでいて、読後の爽快感はとてつもない。とにかく本を読む人だけでなく、普段本を読まない人にも読んでほしい、そしてこの小説は何か教えてほしい、議論したい、そして何より歩きたくなる作品でした。


他にも、伊坂幸太郎の文庫化作品は面白かったし、やっぱり数打てばあたる作品が多くなると感じた1年でした。転職して、ライフスタイルが結構変わって、本を読めるタイミングが変わったのと、生活環境が変わったのも、読書傾向に影響を与え他のではないかと自己分析。


反省といえば、積み本をスタック的に消費しているので、下の方に積んでいる本は化石化をですよ。どうしましょう、って反省文になっていないorz
とにかく、本を消費して、アウトプットもがんばってみようということで、2008年の抱負に変えさせていただきます。