らかぁ4挺

4行日記

72冊目

九つの、物語

九つの、物語

作者の橋本紡は、小生にとって今一番気になっている
作家の一人です。猫泥棒と木曜日のキッチン
心を鷲掴みにされたのは昔書いたとおりです。


本当は発表順に読んでいきたかったのですが、
このタイミングで図書館から貸し出しOKとの
連絡をいただいたので読んでみた。


タイトルから、短編9編が収められているのかなぁ?と
想像していました。構成上は確かにそうですけど、
全体を読んだ感想は、短編どころか、連作短編というより
長編のセクションが九つあると言ったほうがいいでしょう。


それぞれのセクションのタイトルが過去の名作で、
当然その作品がモチーフになっています。
野村美月の「文学少女」シリーズの短編化と言ったら、
いろいろな人に怒られそうですけど。


あと、特徴として、料理が作品全体の香辛料になっているかなと。
おいしそうな料理ばっかりで、お腹がすいてしまいました。