14冊目
- 作者: おかざき登,高階@聖人
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/11
- メディア: 文庫
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あーこういうファンタジーの書き方もあるんだ。目から鱗ですよ。
小生、ファンタジーが基本的に嫌いです。
ただ、その価値観が揺らいだことが一度ありました。
煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)を読んだときです。
http://d.hatena.ne.jp/rakaxa/20070728#p1
でも書いたとおり、とにかく面白ければ、
ジャンル縛りなんて関係ないと思わせてくれるのですね。
ただ、この場合、どうやってそのジャンルと出会うかが問題ですね。
食わず嫌いされてしまったら、リングに上がる事すら出来ない。
そこで本作。良質なファンタジーの要素を持ちながら、
あえて現代の設定でうまくコーティングされています。
文体も読みやすく分かりやすいですし、
これは本当にドーパミン出っぱなしでした。
あと、こういった設定の場合、
主人公サイドとその対立するサイドだけにフォーカスされがちですが、
本作ではそれ以外の部分も重要視されています。
政治家が出てくるのも、その一旦かなと思います。
政治パートについては、政治に疎すぎる小生には評価できませんので、
皆さんの目で確かめてみてください。
続編も出ているみたいですし、今後注目していきたい作家さまでございます。