らかぁ4挺

4行日記

39冊目

ダンシング・ヴァニティ

ダンシング・ヴァニティ

小生、小説を読み出したのがつい最近なので、筒井康隆の小説は、七瀬三部作と時をかける少女くらいしか読んだ事がありませんでした。これらもすばらしい作品でした。しかし、本作は、とにかくよくわからない、だけど、そこが何故か惹かれる、そんな不思議な作品です。

冒頭部分が繰り返されるのも、表現としては意味がわからないけど何か気になる。その繰り返しも微妙に何回か繰り返したかと思ったら突然場面変換。話は進んでいっているらしいけど、何とも前後の繋がりとかあるようなないような、だけどそれで面白いのだから本当にわからない。途中からはその話さえ突拍子もないことになって進んでいきます。終盤になって、繰り返しとか話の唐突さに対する回答は示されているかなぁ。参考資料として、「ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)」があったので、目指した先がなんとなくわかりました。ってここまで書いて気づいたのですが、ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)まだ途中までしか読んでないよ!