17冊目
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: 単行本
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恋の三部作、ここに完結。文藝春秋にて(泣
ま、レーベルなんてどうでもいいんですよ、読者にとっては。
書いてくれる事が大切です。
だけど、ファミ通文庫にしかチャネルを開いていない人にとっては、
一生待ち続けるハチ公状態になってしまうわけです。
ま、この情報過多な時代にそんな人がいるかどうかは置いておいて。
さて、本作。
1部、2部に関しては、
http://d.hatena.ne.jp/rakaxa/20060210#p1
http://d.hatena.ne.jp/rakaxa/20061103#p1
で既読ですが、加筆されているとのこと。
今回読んだ感じでは、
1部はもっといい意味で「変」だった味がなくなっているかなと感じて
2部は印象的にはほぼ変わらなかったかなと。
そして3部。
悠也との関係があっさりしすぎている感じもしますが、
これはこれでいいですね。
正慶の文学賞のくんだりは、
まさに桜庭一樹が直木賞を受賞し、その後のもろもろを
そのまま映し出している気がしました。
それが受賞後第1作で書かれるというのは、
何かしらの意図があったといえるかもしれません。