らかぁ4挺

4行日記

30冊目

暗黒童話 (集英社文庫)

暗黒童話 (集英社文庫)

そろそろ、乙一についてのまとまったレビューを書こうと思って構成を考えていたら次の本が読了してしまった。というわけで勝手気ままに。
なお、以下は、暗黒童話 (集英社文庫)以外にも、失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)小生物語についても言及しておりますので、ネタバレ注意でお願いいたします。
乙一はホラー作家というジャンルに属しているというのが一般的な見方なのでしょうけど、メインテーマは、コンプレックスからのネガティブな開放と信じて疑いません。ま、勘の良い方は、上のラインナップでわかってもらえるかな?あ、失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)は「やさしさは子猫のかたち」のほうです。失踪HORIDAYは毛色が違いますね。それはそれで新鮮で面白いですけどね。小生物語に関しては、ストレートすぎるんじゃないの?というツッコミがありそうですけど、小説という形式から開放された意味を考えると別の視点が見える気がするんだけど、小生的には気がしたところで終了。
何はともあれ、暗黒童話 (集英社文庫)は、乙一作品の中での怖さ、奇妙さが本作のテーマと別のところで伝わってきて、そして真のテーマが明らかになった時、まるで上空10000mからダイビングしたような爽快感(?)がありました。上空10000mからダイビングしたことがないんですけどね。