らかぁ4挺

4行日記

99冊目

僕たちは歩かない

僕たちは歩かない

古川日出男の作品を語るには、小生に語彙がなさすぎます。とにかく不思議な魅力で溢れる、何とも形容しがたいすばらしい作品であることは間違いありません。
本作を読むきっかけになったのが、この前読んだ、サマーバケーションEPと、この前聞いた、文化系トークラジオの2007/1/1放送のDL版でした。サマーバケーションEPの時も感じたんですけど、本作も、強烈に「東京」を意識させる作品だな、と感じました。東京の鉄道の象徴である山手線が重要な役割を果たしたり、東京のフランス料理店の数が出てきたり、それだけでなく、東京で生きる事、暮らす事について大いに考えさせられる作品でした。
短い作品なので、小説にエンターテイメント以外の何かを期待している人には、是非読んでもらいたい1冊です。
一応最後に水をさしておきますと、小生、神奈川県民なんですねorz
あの東京のアレのせいで...。