49冊目

ISBN:4840127557

剣の女王と烙印の仔〈1〉 (MF文庫J)

杉井光のファンタジー。

小生曰く

「べ、別にファンタジーが嫌いなわけじゃないんだからね」

えっと、嘘です。
いや、厳密には100%嘘ってわけじゃありませんが、
小生の好みではないですね。過去のインチキ感想を見てもらえれば、
分かって貰えると思いますが。

で、何が好きでないかというと、テンプレ的な剣と魔法が出てきて、
オリジナリティがよくわからん。巷ではそんな声は上がらないので、
これは受け手＝小生が100%悪いのですが。

本作は、
小生の好きな作家＝杉井光が、
嫌いなジャンル＝ファンタジーを書いたので、
この作品を受け入れられるかどうかで何かが分かると思いました。
で、どうだったかというと、結構面白かったけど、
ジャンルを肯定するまでは行かなかったカナと。
過去の杉井作品で好きなのは、ピアノソナタ、メモ帳、ばけらの！ですが、
それらに比べると諸手を上げて満足できたわけではありませんでした。
ま、この3シリーズのクオリティが高すぎですけど。

ただ、まだシリーズの途中なので、今後どうなるかはまだ分かりません。
次作も読む予定ではあります。

最後に。
シリーズモノと決まっている第１作には、
タイトルにそれと分かるものをつけるべきだと思います。
その意味で本作の小生の評価はちょっと上がりました。